こんにちは、えーきちです。
みなさん、「人形島」をご存じでしょうか?
テレビ番組でも取り上げられることが多く、不気味な人形がたくさん吊るされている島です。
実際にはどのような島なのか気になる方や、訪れようとしている方向けに人形島についてまとめました。
人形島の詳細やアクセス方法なども記載しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
人形島とは?
人形島とは世界遺産の街「ソチミルコ」から行くことができる、島全体が人形で埋め尽くされた島のことです。
スペイン語名では「Isla de las Munecas」と言います。
かつては普通の島でしたが、今日のように人形で埋め尽くされる不気味な島になったのには、一つの言い伝えがあります。
【人形島の言い伝え】
かつてドン・ジュリアン・サンタナ・バレーラという1人の男性がこの島で生活をしていました。
ある日、彼は運河近くで溺死した少女を見つけます。
また、その近くには彼女の物とおぼしき人形がありました。
彼はその少女を弔う意味を込めて、その人形を近くの木にくくり付けることにしました。
その一件のあと、彼はその少女の霊に取り付かれているかのように変わって行きました。そのため霊魂を鎮めるために、彼はより多くの人形を木にくくりつけ始めました。
ですが、数日経つと彼はすぐに、その人形自体が彼女の霊に取り付かれていると気がつき、島全体にくくりつけるための人形集めを始めました。
それはまるで、見えない何かに操られているかのようでした。
人形を集めてはくくりつけることを続けて50年後、彼はその少女が無くなっていた場所と同じ場所で溺死しているのを発見されました。
島に住む多くの人々は、彼はその霊の一部になったと信じています。
彼が2001年に亡くなってからは、この島は非常に有名になり、多くの観光客が人形を持って訪れる観光地となりました。
今日でも島を訪れる多くの観光客を魂のない人形が目で追っています。
島内どこを見渡しても人形だらけのこの人形島。その不気味さは、実際に行ってみないと分からない怖さがあります。
どこにあるのか?
この人形島の場所ですが、ソチミルコから遊覧船に乗って2~3時間ほど進んだ場所にあります。
遊覧船に乗ってからは、人形島を目指して運河を進んでいきますが、この運河には人形島以外にも数多くの島があります。
例えば、「牧草島」(家畜がのんびり暮らしています)や「トイレ島」(トイレが置いてあるだけの島。利用料5ペソ)など。他にも住民が暮らしている島などがあります。
▼島のイメージは以下の写真を見てもらえれば、分かるかと思います。
運河の左右に島があり、右側の島に小さく映っている建物は恐らくトイレ島です笑
このように数多く島がありますが、一番気にしなければいけないのは偽物の人形島が2ヶ所あることです。
観光客も多く、人形島までの距離も遠いことから、連れて行きやすい偽物の人形島ができたのでしょう。
人形島まで行こうとした際、何も言わなければ現地の人は基本的に偽物の島に連れて行くと思っていて下さい。
それでは、どうすれば良いのか?
偽物の人形島の見分け方
それでは、偽物と本物の人形島の見分け方ですが、簡単です。
違いとしては、本物の人形島は入場料を取ります。
さらに本物の人形島には入口(門)があります。
▼以下が本物の人形島の入場口です。
「ENTRADA」(仮面で隠れてますが…笑)と書かれているのが見えると思います。
本物の人形島はこのように入口があります。ここで入場料(40~50ペソ)を支払い入場していきます。
ですが、偽物の島には入場口がありません。勝手に上陸して勝手に見ていってくださいスタイルです。
また、偽物の島の人形は無造作に置かれているだけのような雰囲気(生えている木に取りあえず人形を付けておきました。という雰囲気)です。
ですので人形島に到着した際に、入場料や入場口が無い島だった場合、そこは偽物の島ですので、本物に連れて行ってもらうように説明しましょう。
本物の島の住所に関しても、後の項目で記載しております。
人形島までの住所・行き方
まず初めに、本物の人形島の住所を記載します。
【住所】Xochimilco, San Lorenzo, Ciudad de México, CDMX, メキシコ
次に人形島まで行くには、まずはソチミルコまで行く必要があります。
ですので、「メキシコシティからソチミルコまでの行き方」と「ソチミルコから人形島までの行き方」の2つを記載していきます。
ソチミルコまでの行き方
まずは「ソチミルコ駅」まで向かいます。
ソチミルコ駅まで向かうには、メトロ2番Cuatro Caminos行きの終点「Tasqueña駅(タスケーニャ駅)」まで向かいます。そこからは、「バス」もしくは「路面電車」でソチミルコまで向かいます。
Tasqueña駅バスターミナル「M乗り場」
※遊覧船乗り場近くまで向かうことができます。
TL1に乗り換えて、「Xochimilco(ソチミルコ駅)」まで(終点です)
人形島までの行き方
人形島までの正規の遊覧船乗り場は2ヶ所あります。
①「Embarcadero Fernando Celada」
②「Embarcadero Cuemanco」
本物の人形島に近いのは②「Embarcadero Cuemanco」から行く方法です。
ですが、ソチミルコ駅から②「Embarcadero Cuemanco」まではバスで行く必要があり、①「Embarcadero Fernando Celada」までは駅から徒歩で向かえます。
ですので、人形島までは少し遠いですが①「Embarcadero Fernando Celada」から向かう方をオススメします。
以下、①「Embarcadero Fernando Celada」までの行き方と住所です。
「Embarcadero Fernando Celada」住所・行き方
【住所】Guadalupe I. Ramírez s/n, Barrio San Juan Tlateuhchi, 16000 Xochimilco, CDMX, メキシコ
【行き方】:徒歩(10分ほど)
※少しでも早く到着したいという方向けに②「Embarcadero Cuemanco」までの行き方と
住所も記載しておきます。
「Embarcadero Cuemanco」住所・行き方
【住所】Blvd Adolfo Ruíz Cortinez (Periférico Sur) N/A, Xochimilco, Unidad habitacional aztlán, Pista Olímpica Virgilio Uribe, 16034 Ciudad de México, CDMX, メキシコ
行き方
①Prolongación División Del Norte - Avenida México_1駅へ向かいます(→徒歩10分ほど)
↓
②Xochimilco/Bosque de Nativitas - Alameda Oriente行きに乗車します。
↓
③Anillo Periférico Canal de Garay - Canal Nacional駅で降車(→徒歩10分)
余談ですが、日本人は①「Embarcadero Fernando Celada」から、欧米圏の方々は②「Embarcadero Cuemanco」から人形島へ行く方が多い気がします。
※海外系のサイトでは②「Embarcadero Cuemanco」を紹介されている場合が確かに多いです。
料金について
上記2ヶ所から遊覧船に乗船していきますが、料金については遊覧時間(1艘単位)に応じて変わります。
2ヶ所ごとでの乗船料金設定は以下の通りです。
Embarcadero Fernando Celadaの乗船料金体系
2時間:1,000ペソ(日本円:約5,000円)
3時間:1,500ペソ(日本円:約7,500円)
4時間:2,000ペソ(日本円:約10,000円)
※2019年時点
Embarcadero Cuemancoの乗船料金体系
2時間:700ペソ(日本円:約3,500円)
3時間:1,050ペソ(日本円:約5,250円)
4時間:1,400ペソ(日本円:約7,000円)
※2019年時点
上記時間は往復での時間になります。
1点注意しなければいけないのが、人形島(本物)へ行く場合4時間コースでないと行ってくれないという点です。
乗り場から本物の人形島までは片道2時間以上かかる少し遠い所にあるため、人形島へ行く場合は4時間のコースを選んでください。(それでも面倒くさがって、偽物の島へ連れて行こうとしますが。。)
この料金も1艘単位で借りるため割と高めな設定なので、人形島へ行かれる際には複数人で行くと安くあがります。(たまに他の人が来るのを待って、乗合している人もいます。)
人形島への入場料
人形島への入場料は40ペソです。
しかし、観光客によって入場料を水増ししているようです。(50ペソ支払ったケースも確認済み)
ただし、値下げすることも可能です。(私は30ペソで入場しました笑)
人形島へ行く前の備考
人形島へ行く前に確認しておきたい事項及びやっておきたい事項です。
やっておきたい事項
事前に飲食物を購入しておく。
4時間という長い旅になりますので、事前に飲食物を持参していくことをオススメします。船の中で自由に食べることが出来ます。
もし忘れた場合でも、食べ物を販売しにくる船があります。そこでソフトドリンクやビールを購入することができますが、高いです。(船でビールを買うと1本50ペソ程)
また途中で村に立ち寄ることができます。ここでは、20ペソでビールが買えます。
ビールや飲み物には困らないのですが、食べ物類が売っていないので(販売船で買えますが、つまみ的な感じが多い)軽食は持参して行くのが良いです。
確認しておきたい事項
確定料金の確認をしておく。
これは私の例ですが、4時間の旅の中で人形島へ向かう途中に色々な島に立ち寄ります。(一応船のツアーなので)
いずれも観光島なのですが、そこで発生する別料金だったり、船頭へのチップ(料金は人による)だったりと船の料金以外にも意外とお金がかかります。
ひどいケースの場合、偽物の島へ連れて行き、ここが本物だと主張したあげく本物へ行きたければ別途○○ペソ支払え。といった要求をしてくるケースもあります。
それなので人形島へ向かう前に、全ての金額をはっきりさせてから向かうと良いかと思います。
人形島へツアーで行く場合
人形島へは「ベルトラ」のオプショナルツアーを利用しても行くことができます。
ツアーの内容は、日本語ガイドによる人形島の観光ツアーとなります。プランは二つあり、昼観光と夜観光の2つのプランです。
以下はそれぞれのスケジュールおよび料金です。
ホテル出発時間 | ホテル到着時間 | 料金 | |
昼プラン | 10時 | 14時 | 215ドル (日本円:約30,765円) |
夜プラン | 18時 | 22時 | 250ドル (日本円:約35,773円) |
※料金は変動する場合がございます。
昼と夜のツアーもどちらも4時間のツアーです。
ここでお気づきかもしれませんが、本物の人形島へはソチミルコから遊覧船で2~3時間ですので、全体で4時間のツアーでは行くことができません。
もしかしたら異なる島へ向かうのか、高速船ができて到着時間が短縮できるようになったのか…。
私には分かりませんが、「個人で向かうのはちょっと…」という方や、「人形が吊るされている島であれば良い」という方には良いかもしれません。
以下から人形島観光ツアーの詳細を確認できますので、見てみてください。
【写真公開】人形島内部の様子
ここからは人形島の内部の様子を写真でまとめます。
まずはエントランスを入るとそこには早速…
小屋にくくりつけられた人形たち。
小屋の中はこんな感じになっています。
そして真ん中の祭壇
実に怖いですね~
人形の目の前には
たくさんの寄付が。
この人形の真上には1人の男性の写真が
彼こそがこの人形島伝説の男、ドン・ジュリアン・サンタナ・バレーラです。
サンタナ氏の写真は別の所にもありました。
また、これが外の様子です。
木という木全てに人形が宙づり状態でくくりつけられています。
また、別の小屋の様子です。
左奥の布団?の中はどうなっているのでしょうか?
思わず声を上げてしまいそうですね…
少女への弔いでしょうか…
他にも恐怖映像を
これどうなってるんでしょうかね?
最後に他の木々にくくりつけられた人形たちを
夜には絶対行きたくないですね。。
ちなみに参考までに偽物の人形島の全体の様子も上げます。
全然違いますよね?笑
これも偽物の人形島の様子です。
もう少しやる気を出してほしいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人形島はテレビや雑誌で取り上げられる機会が多く、観光客も増えつつあります。
観光客が増えたことで、偽物の人形島も少しずつ増えてきているので、もしかしたら今後本物の島へ行くことが難しくなってくるかもしれません。
実際に行ってみると写真やテレビで見る光景とはまた違って、不気味な面もありますが、どこか寂しさも感じられる島かと思います。
こういった観光の楽しみ方も面白いと思いますので、ぜひ行ってみてください。
それでは、また。