こんにちは、えーきちです。
こんな疑問にお答えしていきます。
この記事で分かる事
- 海外用プリペイドカード各社の比較ができる
- オススメの海外用プリペイドカードが分かる
- 海外プリペイドを利用する際の注意点が分かる
となっています。
海外に留学や仕事、ワーホリ、旅行などへ行く際に「クレジットカードは盗難が不安」「大金はあまり持ち歩きたくない」と考える方は多いですよね?
そんな時に便利なプリペイドカード。プリペイドカードといってもどれが良いのか…。
そこで本記事では各プリペイドカードの比較やおすすめのカードを紹介していきます。
カードに求める条件別のオススメや利用の際の注意点もまとまっているので、本記事を読めば自分の求めている海外用のプリペイドカードが分かりますよ。
それでは、早速見ていきましょう!
目次
海外用のプリペイドカードとは?
そもそもプリペイドカードは事前に金額をチャージすることで、その金額内で利用できるカードのことを指します。
プリペイドカードには国内向けと海外向けのカードがあります。
国内向け:国内利用がメイン。+海外でも加盟ブランドでのショッピングに対応
海外向け:海外利用がメイン。国内でも加盟ブランドのショッピングに対応
そのため海外用のプリペイドカードとは、海外で利用することを想定したプリペイドカードとなります。
どちらも国内・海外問わず利用できるケースが多いですが、利用できる範囲が異なります。
海外用プリペイドカードの場合は、海外での実店舗・WEBショッピングやATM利用まで幅広く対応しているため、海外でプリペイドカードを利用したい場合は海外用カードを選ぶのが一般的です。
国内用プリペイドカードでは、海外での利用範囲がWEBショッピングのみやATM不可の場合が多い
プリペイドカードとデビット、クレジットの違いは?
海外でも利用できるカードとして、クレジットカードやデビットカードも挙げられます。
これらとはどういった違いがあるのでしょうか?
プリペイドカード | クレジットカード | デビットカード | |
支払い方法 | 事前チャージ分のみ | 後払い | 銀行口座から引き落とし |
利用限度額 | チャージした金額分 | 利用限度額 | 銀行口座の残高 |
利用可能店舗 | クレジットカード加盟店 | クレジットカード加盟店 | クレジットカード加盟店 |
年会費 | 基本無料 | 有料 | 無料または有料 |
プリペイドカードは事前にチャージした分のみ利用できる点が他の2つと大きく異なる点です。
使い過ぎを防げたり、盗難時の被害を最小限に抑えることにも優れています。
また基本無料で発行・利用ができるので、海外でのカード利用における安全面を踏まえると最も安心して利用できるカードと言えるかもしれません。
海外用プリペイドカードのメリットとデメリット
続いて海外用プリペイドカードのメリットとデメリットを見ていきます。
海外プリペイドのメリット
海外プリペイドのメリットは以下の通りです。
・使い過ぎを防げる
・審査不要で年齢制限が低い
・銀行口座が不要
1.使い過ぎを防げる
まず初めに使い過ぎを防げる点がメリットになります。
プリペイドカードはクレジットやデビットと違い、事前にチャージした金額分のみしか利用できないので、急な大きな買い物はできない代わりに、お金を使いすぎることも防げます。
また万が一、盗難や紛失などに逢ってもチャージしてある金額以上に使われることはないので、被害を最小限に食い止めることができるのもメリットです。
2.審査不要で年齢制限が低い
プリペイドカードは国内・海外用問わず基本的に審査不要で、入会金や維持費等もかかりません。
年齢制限に関しては各カードによって異なるのですが、海外用は満13歳以上∼の制限を設けている場合が多いです。
そのため中学生以上であれば利用が可能なので、留学や修学旅行など様々な用途で使うことができます。
3.銀行口座が不要
最後に銀行口座が不要な点がメリットです。
プリペイドカードはデビットカードと違い、利用料金を口座から引き落とすわけではないので、銀行口座を持っていなくても利用できます。
そのためお子様の修学旅行や留学、口座を持たない方などに最適で、海外へ行くために口座を解約する方も使えます。
海外プリペイドのデメリット
続いて海外プリペイドのデメリットは以下の通りです。
・都度チャージが必要
・ポイント還元や補償が整っていない
・利用できないケースもある
1.都度チャージが必要
デメリットの1つ目は都度チャージが必要な点です。
プリペイドカードはチャージした金額を上限として使用できるカードなため、チャージ分を使い切った後は再チャージしない限り使えません。
紛失・盗難リスクを鑑みて少額だけチャージしておく場合は、都度チャージをしなければならないのでその点が少々面倒になります。
また、海外プリペイドではチャージ額に上限があります。
100万円/回、∼1,000万円/年の制限が多い
そのため高額な買い物はしづらい点に注意しましょう。
2.ポイント還元や補償が整っていない
2つ目はポイント還元や補償が整ってない点です。
クレジットカードと違い、海外プリペイドカードには利用額に応じたポイント還元はほとんどありません。
そのためポイントやキャッシュバック目当てであればプリペイドカードは向かないでしょう。
補償に関しては一部サービスで補償付きですが、補償がないケースも多くあります。
ですが盗難・紛失デスクやサポートセンターはほとんどにありますので、トラブルがあった際は相談することはできます。
3.利用できないケースもある
対応ブランド加盟店では基本的にクレジットカードと同様に使えますが、例えばホテルやレンタカー予約などでクレジットカード必須と制限されているケースがあります。
そういった場合はプリペイドカードでの支払いができないので、一部で利用できない場合があると念頭に置いておくと良いでしょう。
海外用プリペイド各社の比較【6社】
続いては海外用プリペイド各社の比較を行っていきます。
・GAICA
・マネーティーグローバル
・JCBプリペイド
・VISAプリペ
・JALグローバルウォレット
・キャッシュパスポートプラチナ
国内用(海外も利用可)を含めれば10社以上になりますが、今回は海外メインが想定される上記6社を比較していきます。
ココに注意
海外用プリぺのオススメとしてよく紹介されている「マネパカード」「ネオマネー」はすでにサービス終了しています。※2023年10月時点
※追記:2023年10月現在、GAICAのサービス終了も発表されました。
MoneyT Global | JCBプリペイド(ANA版) | VISAプリペ | JAL Global WALLET | キャッシュパスポートプラチナ | ||
到着までの期間 | 必要書類提出後10日∼2週間程 | 必要書類提出後1∼3週間 | 1週間∼10日 | 手続き完了後、約10日 | 必要書類提出後7営業日以内 | |
有効期限 | 5年 | 5年 | 5年 | 7年 | 5年 | |
国際ブランド | VISA | JCB | VISA | Mastercard | Mastercard | |
審査 | なし | なし | なし | なし | なし | |
入会・年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
年齢制限 | 満13歳以上 | 15歳以上 | 満6歳以上 | 15歳以上 | なし | |
チャージ手数料 | 基本無料 | 0∼110円 | 0∼204円 | 無料 | 無料 | |
ATM引き出し手数料 | 200円/回 | 不明 | 不明 | 200円/回 | 200円/回 | |
為替手数料 | 5.0% | 1.6% | 4.07% | 4.0% | 4.0% | |
国内利用 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | |
タッチ決済 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | |
利用確認メール | あり | あり | あり | あり | あり | |
不正利用補償 | なし | あり | あり | あり | あり | |
サポート | トラベルデスク東京 年中無休24時間 |
JCB紛失盗難受付デスク 24時間 |
三井住友プリペイドデスク 10:00~17:00 |
紛失・盗難デスク 24時間 |
サポートデスク 24時間 |
|
チャージ方法 | ・インターネットバンキング ・ATM ・銀行窓口 |
・ローソン店頭 ・クレジットカード ・銀行口座(ATMやネットバンク) ・WEBコンビニ |
・インターネットバンキング ・クレジットカード ・セブン銀行ATM ・ローソン店頭 ・オートチャージ |
・口座振替チャージ (JAL NEOBANK・住信SBIネット銀行) ・マイルチャージ ・銀行振込チャージ ・インターネットバンキングチャージ ・オートチャージ |
・銀行振込 ・ネットバンキング |
|
チャージ限度額 | 100万円/回 200万円/月 1,000万/年 |
∼49,000円/回 | 30万円/日 100万円/月 |
【ショッピング+ATMコース】 100万円/回/日 【ショッピング専用コース】 30万円/回/日 |
100万円/回(全通貨合計) 500万円/年 |
|
海外ATM利用上限 | 10万円以内/回 30万円以内/日 |
30万円/回/日 | 残高上限まで | 10万円以内/回 30万円以内/日 60万円以内/月 | 15万円 | |
海外カードショッピング利用上限 | 100万円以内/回 | 30万円/回/日 | 残高上限まで | 【ショッピング+ATMコース】 100万円/回/日、200万円/月 【ショッピング専用コース】 30万円/回/日、100万円/月 |
85万円/日 |
各社細かく特徴が違います。
特に大きく違う点は以下の通り
・国際ブランド
・手数料関連
・補償・サポート
・チャージや利用額の上限
こだわりがある場合は、こだわりに沿って自身にあったカードを選べば良いですが、そうでない場合は以下にオススメカードとその特徴をまとめましたので、そちらをご参照ください。
おすすめの海外用プリペイドカード
上記の比較を踏まえておすすめの海外プリペイドカードを紹介します。
1.MoneyT Global(マネーティーグローバル)
まずはMoneyT Globalです。
SBI新生銀行グループの株式会社アプラスから発行されている海外用のプリペイドカードです。
基本情報 | |
サービス名 | MoneyT Global |
発行までの期間 | 10日∼2週間 |
国際ブランド | VISA |
審査/入会・年会費 | なし |
年齢制限 | 満13歳以上 |
チャージ手数料 | 基本無料 |
為替手数料 | 5.0% |
国内利用 | 可能 |
サポート | 24時間 |
国内利用はもちろん、全世界200か国以上のVISAマークがあるお店やATMで利用可能です。
またプリペイドカードへの入金は、代理人登録さえ済んでいれば本人以外の入金も可能なので、留学や仕事などで長期に海外に行く場合でも対応ができるようになっています。
特徴:強固なサポート力
MoneyT Globalの大きな特徴の一つは強固なサポート力です。
トラベルデスクは24時間年中無休で対応しているため、急な災難にも対応可能です。
また、それとは別で世界33都市のJTBトラベルデスクと提携しているため、旅行中のカードに関するトラブルは現地のオフィスでも対応してもらえます。
ここまでサポートが協力なプリペイドカードは他にはないため、サポート力は随一と言えるカードでしょう。
またカード利用時にはメールで通知が届くため、お子様の利用明細の確認にも便利です。
MoneyT Globalのデメリットとしては、他の海外用プリペイドカードに比べて、為替手数料が少々割高な点が挙げられます。
利用額の4%が一般的ですが、MoneyT Globalの場合は5%かかります。ですので大きなお買い物にはあまり向かないでしょう。
為替手数料のデメリットはありますが、随一のサポート力などは初めてプリペイドカードを持つ方にオススメなので、ぜひ利用してみてください。
2.ANA JCBプリペイドカード
2つ目はJCBから発行されているANA JCBプリペイドカードです。
こちらは使うほどにマイルが貯まるクレジットカードのようなポイント還元を併せ持つプリペイドカードです。
基本情報 | |
サービス名 | ANA JCBプリペイドカード |
発行までの期間 | 約1∼3週間 |
国際ブランド | JCB |
審査/入会・年会費 | なし |
年齢制限 | 15歳以上 |
チャージ手数料 | 0~110円 |
為替手数料 | 1.6% |
国内利用 | 可能 |
サポート | 24時間 |
ANA JCBプリペイドカードも国内利用はもちろん、全世界のJCB加盟店で利用可能です。
利用状況も「マイページ」から確認できるので、お金の管理もしやすくなっています。
特徴1:使うほどキャッシュバックやマイルが貯まる
ANA JCBプリペイドカードの大きな特徴の一つはポイント還元(orマイル)です。
プリペイドカードには珍しく、ポイント還元の機能が付いています。
入会時に「マイルコース」と「キャッシュバックコース」から選択ができ、利用方法によって以下のようにポイントが貯まります。
マイルコース | キャッシュバックコース | |
ショッピング利用 | 1,000円(税込)= 5マイル | 200円(税込)= 1円 |
チャージ(半年の合計額) | 12万円以上→一律180マイル 24万円以上→一律360マイル |
12万円以上→一律180円 24万円以上→一律360円 |
ですのでプリペイドカードの利用機会が多い場合は、本カードの利用がオススメです。
特徴2:為替手数料が1.6%と激安
一般的な海外用プリペイドカードでは為替手数料は4%前後が主流ですが、ANA JCBプリペイドカードは1.6%と激安です。
そのため頻繁に使用する方の場合は、他のカードを選択するよりもこちらを選んだ方がお得になります。
特徴3:Google Payに対応
ANA JCBプリペイドカードはGoogle payにも対応しているため、QUICPay(クイックペイ)としての支払いにも対応できます。
電子マネー系に対応している海外用プリペイドカードはあまり多くないので、こういった点は強みになるでしょう。
以上のように、海外用としての用途も国内利用での使いやすさも実現しているのがANA JCBプリペイドカードです。どちらかと言えば機能面的にクレジットカードに近いですが、しっかりとプリペイドとして使えるのは非常に魅力的です。
初めての方も含めて万人にオススメできるので、ぜひチェックしてみてください。
条件別にプリペイドカードを選ぶ
続いて条件別に選ぶ場合のオススメの海外用プリペイドカードを紹介します。
国際ブランドから選ぶ
国際ブランドから選ぶ場合は以下の通りです。
・VISA:MoneyT Global
・JCB:ANA JCBプリペイド
・Mastercard:キャッシュパスポートプラチナ
VISAとJCBは上記のオススメ通りで、Mastercardでは「JAL Global WALLET」と「キャッシュパスポートプラチナ」がありますが、総合的に見てキャッシュパスポートプラチナがオススメです。
一言メモ
即日発行のプリペイドから選ぶ
上記で紹介していたカードはいずれも発行までに数日を要します(最も速くてキャッシュパスポートプラチナの7営業日)
紹介外ですが、トラベレックスマネーカードであれば空港などでも即日発行が可能です。
また「バーチャルカード」と呼ばれるサイトやアプリ内にて表示される仮想カードであれば、基本的には即日使える場合が多いです。
【バーチャルカード例】
・Kyash
・かぞくのおさいふ
・WebMoney Card
海外でも加盟している国際ブランドであれば使用できますが、主にオンライン決済での利用が多い点と物理カードが存在しないためATMなどでの現金の引き出しはできないといったデメリットがあります。
海外出発が差し迫っていて、カード発行が間に合わないという場合は、上記をぜひ検討してみてください。
手数料の安さから選ぶ
手数料の安さから選ぶ場合は、ANA JCBプリペイドが良いでしょう。
ANA JCBプリペイドは為替手数料率1.6%と海外用プリペイドとしては最安級となります。
上記紹介以外のバーチャルカードも含めると、手数料率が安いのは以下の通りです。
・ANA JCBプリペイド:1.6%
・Kyash:3%
海外プリペイドカードを使う際の注意点
続いて海外用プリペイドカードを使う際の注意点です。
事前にチャージが必要
プリペイドカードは事前のチャージが必須です。
口座引き落としではないので、事前にお金をチャージしないと一切使えません。海外へ出国する前に利用予定分のチャージを忘れないようにしましょう。
海外に長期間いる場合はチャージ分を使い切ることが想定されるので、事前に代理人登録(代理人委託)を行っておきましょう。
代理人登録を済ませておくことで、本人以外の入金が可能となります。
利用限度額を確認する
各カードには利用上限が定められています。
1回の利用上限や月単位、年単位での上限設定があるので、こちらを事前に確認しましょう。
【一般的な目安】
・1回上限:∼15万円ほど
・1日上限:∼30万円ほど
・1年上限:∼100万円ほど
支払いは1回払いのみ
プリペイドカードの場合は、基本的に支払い回数は1回のみです。
複数回やリボ払いは利用できない点に注意しましょう。そのため金額の大きな買い物にはあまり向いていません。
為替レートがやや変動する場合がある
まれなケースですが、利用時と引き落とし時の金額が若干異なる場合があります。
これは表示の換算レートと実際の計算レートの違いによって生じる場合があるのですが、計算方法として以下にGAICAのケースを挙げます。
会員専用サイトの「利用明細」に表示されている換算レートは、小数点第2位までとなっております。実際の為替レートは小数点第2位以下も含めて計算されており、計算が合わないようにみえるケースがございます。実際の為替レートは、お取引通貨金額÷ご利用通貨金額です。
参照:GAICA
そのため実際の差分としては1円程度の少額で変わることがあります。
海外用プリペイドカードに関するよくある質問
最後に海外用プリペイドカードに関する、よくある質問をまとめていきます。
Q1.海外用プリペイドは日本で使える?
ほとんどのカードが日本国内でも使えます。
海外用のプリペイドカードですが「キャッシュパスポートプラチナ」を除くほぼ全てのカードが日本でも使用できます。
バーチャルカードももちろん日本国内で利用可能です。
Q2.高校生(未成年)でも使えますか?
ほとんどのカードで使えます。
各カードには年齢制限がありますが(ない場合もあり)高校生であれば、ほとんどのカードで年齢制限を越えられます。
最も年齢制限が高い「JALグローバルウォレット」も制限年齢は15歳以上なので、高校生以上であれば基本的に大丈夫と考えて問題ないでしょう。
Q3.チャージするにはどうすれば良いですか?
カードによってさまざまなチャージ方法があります。
チャージ方法についてはカードによってさまざまなやり方がありますが、主に以下が一般的です。
・インターネットバンキング
・ATM
・銀行窓口
・クレジットカード
・コンビニ
・オートチャージ
カードによって対応しているチャージ方法が異なるので、詳しくは各カードのチャージ方法をご確認ください。
まとめ
以上が海外用プリペイドカードのオススメや利用の際の注意点になります。
海外プリペイドは似たようなカードながら、各社で特徴が変わります。
自分が求める条件や条件に合致するカードは何かをしっかり見極めて選ぶと良いでしょう。
それでは、また。