こんにちは、えーきちです。
今回は「カンクンの治安」についてまとめていきます。
最近のカンクンの治安に関して、ダウンタウンエリア、ホテルゾーンエリアとそれぞれでまとめていきますので、カンクン旅行前の方やカンクン旅行検討中の方々など、ご参照頂ければと思います。
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それでは、見ていきます。
目次
初めに治安評価方法に関して
まず初めにカンクンの治安評価の方法ですが、私個人の主観と客観的評価の2軸で見ていきたいと思います。
具体的には以下のように見ていきます。
個人主観:評価軸に沿っての治安評価
メキシコ他都市での治安評価時にも使用していたのが、私個人の考える「評価軸」です。
評価軸を用いる理由は、私自身が現地で感じた治安の良し悪しを表わすのに、評価軸だと表わしやすいからです。
具体的には以下の項目に沿って評価していきます。
- 旅行者の数
- 町の落書き
- ゴミと臭い
- 住人の様子
- 不審者の数
以上の5項目です。
これらの項目を用いる理由としては、
①旅行者の数
町に旅行者が多いと、自分が狙われる可能性が減ります。他にも旅行者が来ているという観点から安全度が分るでしょう。
②町の落書き
町に落書きが多い=素行の悪い人が多いと言えるのではないかと思います。
③ゴミと臭い
上とほぼ同じ理由です。ゴミが多い場所や臭い地域は素行悪や浮浪者が多いため、あまり治安が良くありません。
④住人の様子
住人がピリピリしている、もしくはギラギラしている場合は治安が悪いです。
⑤不審者の数
そのままです、すぐにわかる不審者がいるのかどうかです。
以上の理由から、主観評価に関しては上記5項目を用いて評価を行っていきます。
客観的評価:外務省の安全情報での治安評価
続いては客観的治安評価ですが、評価方法としては外務省発信の危険度情報に基づいてカンクンの治安を評価していきます。
旅行者が日本人という前提で、日本の外務省の危険度情報を見ていきます。
これは客観的評価としては分かりやすいと思います。
それでは、早速治安状況を評価していきます。
カンクンの治安状況
早速評価をしていきますが、まずは私個人のカンクン全体の主観的評価です。
評価 | コメント | |
旅行者の数 | 旅行者の数は他都市と比べてもかなり多いと言えます。 | |
町の落書き | 町の落書きはありますが、他都市に比べると少ないです。 | |
ゴミと臭い | ゴミは多少ありますが、臭いはあまりありません。 | |
住人の様子 | エリアにより異なります。詳しくは後ほどに。 | |
不審者の数 | 不審者を見かけることはありませんでした。 |
なお、数値の上限は「5」で評価の比較対象はメキシコ国内他都市です。
以上のようになります。
カンクン自体がリゾートとして観光業で成り立っているので、表立った大きな事件や事故等は他都市に比べても少ないです。
それと同様に、住民の様子もメキシコシティの住民のようにギラギラしたような感じではなく、穏やかな印象です。
結論として、私個人の判断としては治安は良いと判断できます。
続いて外務省発信の情報を見ていきます。
まずは外務省発信のカンクン全土の治安状況を確認していきます。
▼カンクン治安状況
危険度は0(なし)~4(退避勧告)まであり、その軸で見るとカンクンの治安危険度は0(危険なし)です。
メキシコ他都市では危険度レベル3の地域もあるため、それでいくとカンクンはメキシコの中でもかなり安全な地域の一つと言えます。
それでは、実際に邦人が巻き込まれるような事件が過去1年に発生したかを調べます。
領事館発表の情報では過去1年以内で発生したのは下記の事件です。
▼タクシーの客引きによる詐欺▼
カンクン国際空港において、タクシーの客引きが現地旅行代理店の関係者を装い、「後で料金が返還される」、「旅行代理店の代わりに迎えに来た」等と言って旅行者を自身の車両に乗せ、運賃を徴収する手口による詐欺被害が複数発生しています。空港からホテルまでの送迎利用時には十分注意して下さい。
過去1年で発生したのはタクシー詐欺のみでした。
これは気を付ければ避けれることなので、旅行時に事件に巻き込まれないようにすることが可能です。
このように、近年で邦人が巻き込まれた表立った大きな事件・事故は発生していないので、カンクンの治安は良いと言えるでしょう。
また、念のためさらに細かくカンクンの治安事情を分解していきます。
カンクンは大きく分けると「ホテルゾーン」と「ダウンタウン(セントロ)」に分けられます。
それぞれで雰囲気が若干異なるので、それぞれでの私個人の主観評価を行っていきます。(外務省情報は割愛します)
カンクンのホテルゾーンの治安
ホテルゾーンは名前の通り、ホテルが連なっているエリアであり、観光客のほとんどはこのホテルゾーンに滞在することになります。
高級ホテルから安ホテルまで連なっており、ホテルゾーン内に海やレストラン、エンターテイメント施設が揃っているため、旅行中ここから出ることなく過ごすことができます。
そのホテルゾーン内に関して、早速評価を見ていきます。
▼ホテルゾーンの治安評価
評価 | コメント | |
旅行者の数 | 旅行者の数は他都市と比べてもかなり多いと言えます。 | |
町の落書き | 町の落書きはありますが、他都市に比べると少ないです。 | |
ゴミと臭い | ゴミは多少ありますが、臭いはありません。 | |
住人の様子 | 現地メキシコ人は少なく、観光客だらけです。 | |
不審者の数 | 不審者を見かけることはありませんでした。 |
なお、数値の上限は「5」で評価の比較対象はメキシコ国内他都市です。
以上になります。
あくまで私個人の評価にはなりますが、カンクンのホテルゾーンは「かなり安全」と言えると思います。
街で見かける人のほとんどは観光客で、不審と思える人もほとんどいませんでした。
また夜間に外出しても問題ないと言えるほど、夜間でも人で溢れていますので、重度な犯罪の発生率は低いと言えるでしょう。ただし、軽微な犯罪(スリ、置き引き)などには注意が必要です。
カンクンのダウンタウン(セントロ)の治安
ホテルゾーンとは異なり、現地メキシコ人が生活するのがこのダウンタウンエリア(セントロ)です。
観光客が訪れることは少なく、このエリアの商店は現地メキシコ人向けの商売をしています。(お土産屋もありますが…)
そのため物価が安く、観光客の中でもこちらで買い物をする方々も多少います。
それでは、早速評価を見ていきます。
▼ダウンタウンの治安評価
評価 | コメント | |
旅行者の数 | 旅行者はあまりいません。現地人向けのエリアです。 | |
町の落書き | 町の落書きもそこそこにあります。 | |
ゴミと臭い | ホテルゾーンと比べると、ゴミも臭いもありますが、多くはないです。 | |
住人の様子 | 現地メキシコ人が多いですが、危険な様子はなし。 | |
不審者の数 | 不審者はいませんが、夜間の外出はオススメできません。 |
以上のようになります。
ダウンタウンエリアでは現地メキシコ人がほとんどですが、住民の様子も荒れた感じはなく、特に危険に感じることはありません。ですが、ローカルの市場などへ行くと、汚く整備されておらず、若干人々の雰囲気も怖く感じられます。
ここで発生しうる犯罪類としてはぼったくり、スリなどが考えられますが、最小限の荷物やお金の持参のみで買い物に行けば問題ないかと思います。
このエリアでは夜間の外出は控えた方が良いです。
カンクンのこれまでの犯罪発生歴
ここまで見てきた中では、「カンクンは安全」と確信できそうですが、念のため日本では報じられないカンクン犯罪に関しての情報を探してみました。
1.カンクンで8人の遺体発見
2018年8月にカンクンで発生した事件です。
カンクン市内から8人の男女の遺体が、複数の場所から発見されました。
その殺害方法も残忍な物で、警察の調べでは麻薬カルテル絡みの事件と言われています。
また、中には身元不明の遺体も見つかっており、ダウンタウンエリアで発生した事件と考えられています。
2.カンクンで5人負傷、5人死亡事件
2019年2月に発生した銃撃事件です。
これも上の事件同様、麻薬カルテル絡みの事件であり、ハリスコの新世代カルテルとカンクンの地元ギャングとの銃撃戦がこの事件となっています。
この事件に関しても、発生場所はカンクンのダウンタウンエリアのバーです。
また、近年ハリスコの新世代カルテルがこのエリアまで進出してきていることも報じられています。
このように日本では報じられない事件を調べると、かなり残忍な事件が起きていた事が分かりました。
さらに調べていくと、2018年以降に発生した複数の事件で、延べ100人以上の被害者が出ていることが分かりました。全てカンクン内での出来事です。
そのいずれもダウンタウンエリアでの事件です。
調べてみないと分からなかったことですが、実はこれほどまでに深刻な状況だという事が浮き彫りになりました。これらの事件は麻薬カルテルのカンクン進出がきっかけと思われます。
これを踏まえると、近年のカンクンは以前に比べて治安が悪くなったと言わざるを得ません。
ホテルゾーンエリアは安心
重大な事件が実はかなり発生していたことが分かりましたが、目を向けたいのは観光客向けの「ホテルゾーン」は安全という点です。
発生事件のいずれも地元民エリアのダウンタウンで発生しており、ホテルゾーンエリアでは事件が発生した様子がありませんでした。
また、メキシコ警察も「ホテルゾーンエリアは安全(意訳)」と発言しており(観光客離れを防ぐためもありそうですが…)、ホテルゾーンのみの滞在であれば、安全な旅行とすることができそうです。
また、安全とする理由は他にもあります。ホテルゾーンは縦長の島のような感じになっており、ホテルゾーンへのアクセス箇所が制限されています。
以下参考図です。
▼ホテルゾーン地図
入口も出口も同じなので、もしホテルゾーンで犯罪が発生しても加害者は逃げることができません。また、ホテルゾーン内では警察が定期的に巡回を行っているので、不審者も気軽に怪しい行動を取ることができません。
それに加えて、近年にカンクンで発生した事件のいずれも一般人を対象とした事件ではないため、ホテルゾーン内であれば身の安全は確保されていると言えるのでしょう。
結論
カンクンは安全!と思いきや注意は必要。というのが結論になります。
日本から見たカンクンの安全なリゾートのイメージも、世界で報じられているカンクン情報を調べると意外とそうではないことが分かりました。
ダウンタウンエリアは近年危ないエリアとなっていることは間違いなさそうなので、カンクン滞在中はホテルゾーンで楽しむのがオススメです。
ホテルゾーン内でも各種施設(エンタメ、レストラン、ショッピングモール)は揃っていますので、ホテルゾーン内でも十分に満喫することができます。
特にホテルのオールインクルーシブプランを利用すると、かなり充実した旅行を送ることができるでしょう。
ダウンタウンエリアへ用事がある場合は、日中の時間に訪問する、かつあまり長居をしないように心がければ、犯罪に巻き込まれるリスクも減ります。
このような現状ですが、カンクンは旅行やハネムーンにはぴったりの場所ですので、ぜひ行ってみてください。
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それでは、また。